こ次郎さんは言いました。
言語もバイオリンの音色に関係してなくはないんじゃないかな
ここでいう言語とは、その言語が持つ「発音体系」のことかと思います。
こ次郎さんは、日本語より多くの(発)音を有する外国人ヴァイオリニストとの会話から、上記のような仮説を導き出しました。
例えば僕ら日本人は、訓練をしないと「L」と「R」の音が区別できません。
聞くことも発すること、どちらの場合も音の区別が難しいです。同じ音になってしまいます。
同じ音に感じられてしまいます。
同じ音に感じられてしまいます。
英語以外でも発音体系の異なる言語を聞くと、聞き取れない音がたくさんあります。
ネイティブには違う複数の音が、非ネイティブには同じ音に聞こえてしまう。
※厳密には同じ言語を発する人同士でも全て違う発音です。
日本人が発する「あ」でも、発音は人それぞれ異なっており決して同じ音ではありません。しかし「あ」っぽい音は、全て「あ」に聞こえます。この脳内機能があるから空耳アワーが成り立つ。
※厳密には同じ言語を発する人同士でも全て違う発音です。
日本人が発する「あ」でも、発音は人それぞれ異なっており決して同じ音ではありません。しかし「あ」っぽい音は、全て「あ」に聞こえます。この脳内機能があるから空耳アワーが成り立つ。
名器と言われるヴァイオリンの音と、安物ヴァイオリンの音を
一般人で見極められる人は多くは無いと聞きます。
(良いか悪いかではなく、音の区別でさえも)
(良いか悪いかではなく、音の区別でさえも)
ほんの少しの音(音程・音色)の違いを認識できる人と認識できない人がいます。
僕は違いをほとんど認識できません。同時に比較すればかろうじてってレベル。
時間をおくと、もう比較不可能。
▼実際試せるよ!
http://vbm.ldblog.jp/archives/7309467.html時間をおくと、もう比較不可能。
▼実際試せるよ!
例)
とあるヴァイオリニストに「①ドレミ、②ドレミ、③ドレミ」と弾いてもらいました。
①②③で若干音色を変えるような弾き方をしてもらいました。
Aさんは音色の違いが分かりました。Bさんはどれも同じ音に聞こえました。
僕はBさんです。
こ次郎さんは言いました
私は、音程や技術の前に、必ずフォームと右手、そして音の出し方を徹底してやるの。ひたすらボーイングをやってどんな音色が出したいかイメージして、右肘が流れないように練習させる。
「ヴァイオリンにおける「L」と「R」」の違いを聞き分けられる人は
「L」と「R」を発することも、比較的簡単なのかもしれません。どんな音色を出したいかの詳細をイメージできる。あとは技術を上げればいいだけです。
しかし、ヴァイオリンにおける「L」と「R」の違いが分からない人は
まずもってイメージできる(目標として設定できる)音のボキャブラリー(音の引き出し)が非常に少ないです。凄い大雑把にしか音(色)を識別できません。とある外国人が10個の発音をしても、日本人には3個の音にしか聞こえないのと同じです。
語学の勉強方法が、音の違いの聞き分けに役立つ?
語学の勉強方法が、音の違いの聞き分けに役立つ?
英語の勉強方法として、シャドーイングがあります、聞いた音を即座に真似して発することです。ただただ漠然と英語のシャワーを浴びても、ヒアリングや発音の向上にはあまり役立たないようです。洋楽や洋画をめちゃくちゃみてるからといって、英語力にはさほど影響がない。英語の音の違いを意識して聞き分け、それを即座に発する、それが今まで認識及び発することができなかった音の習得方法としてベストらしいです。
楽器に関しても同様のことが言えるかもしれません。多くの演奏を聴くことが大事だと言われますが、漠然とたくさん聞いてれば、「L」と「R」の違いがわかるようになるかというと、恐らくそんなことはないのだろうと思います。
言語と同様に子供の頃から音楽を習い、音の違いが分かるようになってる人は、楽器が変わってもそうじゃない人に比べれば、既に多くのボキャブラリーを持っているのでは?
楽器演奏という名の語学?
日本語よりも多くの音を持つ言語を使ってる外国人は、何をせずとも音のボキャブラリー(音の引き出し)を多くもっていると思われます。(少なくとも言葉については)
それこそ楽器で「L」と「R」をそれぞれ発音しろ!と言われた場合、既に音のイメージは頭にあります。あとはそれを実現するための技術がともなえば可能でしょう。しかし日本人に同じことをしろと言った場合、まずもって同じ音に聞こえるのだから、技術以前の話になります。自分では「R」を発していると思っているが、「L」を発しているということになっちゃいます。
インドヨーロッパ語族間であれば言語の習得が比較的容易というのは、文法や単語が似ているということもそうですし、音のボキャブラリーが数及び質においても似ているからでしょう。
インドヨーロッパ語族間であれば言語の習得が比較的容易というのは、文法や単語が似ているということもそうですし、音のボキャブラリーが数及び質においても似ているからでしょう。
「英語学習の方法論」はヴァイオリンの音色改善に役立てることができるのかもしれません。音の違いを認識できるようにする。という点において。
楽器を身体の一部と考え、それによって凄い複雑で数多い「発音体系」を持った言語を話すと考えた場合、共通点が多い気がします。楽器の演奏は新たな言語を習得することなのかもしれません。これは決して隠喩なんかではないのかもしれません。
楽器を身体の一部と考え、それによって凄い複雑で数多い「発音体系」を持った言語を話すと考えた場合、共通点が多い気がします。楽器の演奏は新たな言語を習得することなのかもしれません。これは決して隠喩なんかではないのかもしれません。
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