書簡体の小説3冊ともいう。


■『三島由紀夫レター教室』三島由紀夫
レター教室という名ですが、書簡体の小説です。
三島由紀夫が難しい!!という人は是非これを読んでみてください。
これはまったくそんなことがないです。
手紙を書く時には、相手はまったくこちらに関心がない、という前提で書き始めなければいけません。これがいちばん大切なところです。世の中を知るということは、他人は決して他人に深い関心を持ち得ない、もし持ち得るとすれば、自分の利害に絡んだ時だけだ、というニガいニガい哲学を、腹の底からよく知ることです。
・・・
手紙の受け取り人が、受け取った手紙を重要視する理由は
1.大金
2.名誉
3.性欲
4.感情
以外に一つもないと考えてよろしい。
 

■『恋文の技術』森見登美彦

こちらも決してノウハウ本ではございません。森見登美彦の定番、ヘタレ学生による書簡体の小説です。紛れもなく、かなり面白い小説なのだが、本当にこの本で恋文の技術を学べるのはないかと思う。それはユーモアのある文章を書くという意味において。今回は学部生じゃなく、院生です。森見登美彦の本は電車内で読めない小説の一つだと思います。時折、クスっと笑ってしまうので。森見登美彦は『夜は短し歩けよ乙女』で一気に有名になりましたが、僕も初めて読んだのは『夜は短し歩けよ乙女』でそこから過去に遡って他の作品を読み、そこでこの作家はどんな人なのか調べ、顔の画像を検索したのですが、これまたビックリしました。彼の顔写真を見た女性で、「見なければ良かった。。」という人までいました。ひどい話です。

僕は気になる女の子へ手紙を渡すため、森見登美彦の『夜は短し歩けよ乙女』をその女の子にすすめて、その女の子が行く本屋の『夜は短し歩けよ乙女』の本の中に手紙をしたためて、無事に届けたことがあります。←どうですか?この方法は?キモいですか?


■『錦繍』宮本輝


これはもはや有名すぎるから、いっか。。




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